出来ないと決めつけない


こんにちは、お久しぶりです葉山です。

ついにやってくれました、河村勇輝選手23歳。
NBAメンフィスグリズリーズと2Way契約が決まりました。
2Way契約とは簡単に言うと下部リーグに所属しながらNBA所属の親チームに助っ人としてシーズン82試合中最大50試合出場できる契約です。
つまりNBAの本契約選手ではないですが、ドラフト外でNBAに所属するための登竜門みたいな契約です。
ここからチャンスをもらい活躍出来たら本契約に移行する可能性も大いにあります。
ちなみに渡邊雄太選手(現千葉ジェッツ)も2Way契約出身でNBA本契約を勝ち取りました。八村塁選手はまさかのドラフト1巡目ですので直接本契約。
河村選手、今回の契約で2つ大きな事を成し遂げました。
まず一つは日本からNBAにこぎつけたこと。
日本人なのでもちろんそりゃそうだろっていうところなのですが、そうじゃありません。
日本の学校に通い、日本でプロ(Bリーグ)になりそこからNBAに行った事が大きなポイントです。
渡邊選手はワシントン大学、八村選手はゴンザガ大学、古いところで言うと田臥選手も含め皆アメリカの大学でプレイ歴がありアメリカのバスケを通じてNBAにたどり着いています。
日本で育ち日本のプロBリーグからNBAへ!と新しい道ができたのです。もちろんワールドカップやオリンピックの世界戦での活躍ありきですが。
もう一つは身長が172㎝だという事。
様々なスポーツがありますが、その中でもバスケットボールは身長が低いと圧倒的に不利です。
球技に絞ると直接フィジカル対決するスポーツは意外と限られてきます。
野球は直接フィジカル勝負しません。高さが有利と思われるバレーボールも実は直接フィジカル勝負をしません。テニスももちろんです。
常に相手とぶつかり合い直接対決する球技、サッと思いつくところで言うとバスケ、サッカー、アメフト、ラグビーといったあたりでしょうか。
この中でも特出してバスケに限ってはゴールが人よりも上に位置します。他に比べ身長差が圧倒的に優位性を決めます。
NBAは平均身長がおおよそ198~202㎝。八村選手、渡辺選手は共に平均より背が高いです。
河村選手は現段階でNBAのコートに立つ一番小さい選手です。(過去には160㎝台の選手もいましたが)
なぜそんなに不利な選手がNBAで通用するの?というところまで話すと長くなりすぎるので簡潔にまとめると
自身が小さいことを他の能力できっちりカバーできているというところでしょうか。もちろん同じコートに立つチームメイトのフォローありきなところはありますが。
小さい選手がゴール下でディフェンスしないといけなくなったときは周りがフォローしないといけないという状況は必ず生まれるので。
ただ、そのデメリットを含めても他の能力が秀でているので日本代表スターティングポイントガードであり、NBA2Way契約をとれたのです。

不利な事をあきらめない、その精神が新しい日本のバスケ時代を作ってくれたのだと思っています。
何事も出来ないと決めつけない、チャレンジ精神と成功させるための努力。今回の河村選手の契約にはとても心が揺さぶられました。
今後も応援していますし、事は違えど自分自身もこれからも頑張っていこうと感じました。

といった少し真面目な話でした、長々とすみません。

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